Christmas Market in Paris 2018

パリのクリスマスマーケット
⫯ Jardin des Tuileries, Paris FRANCE

 

12月のパリと言えばクリスマスマーケット。

4年前にパリを訪れた時はシャンゼリゼ通りが歩行者天国になり巨大なクリスマスマーケットが開催されていましたが、その後テロの影響でマーケットは縮小化。

現在はルーブル美術館西側に隣接するチェイルリー公園で行われています。

 

無事クリスマスマルシェでの仕事も終わり、クリスマスのパリを満喫しようとクリスマスマーケットにやってきました。この日はクリスマスの1週間前ということもあってかなりの人手。

楽しそうに歩く恋人達や家族の様子を見ているとTVのニュースで流れるパリのストライキやデモがここで起きていることであるのを忘れるほど平和な空間でした。つい数時間前にチェイルリー公園横の通りをイエローベストの一帯がデモ行進していたなんて嘘のようです。

パリのクリスマスマーケット

訪れてみれば違う世界がそこにあるわけでネットやニュースで答えだけを知ることの無意味さを改めて痛感。そしてそれによって作られる無知の虚像が社会を差別や偏見に導いてしまうのだろうと恐怖を感じずにはいられません。メディア等の情報を受け止める際には、情報の信頼性や情報発信の意図などをよく考えることが大切です。他人の評価に頼った情報やモノ、事柄に何の価値もありません。他に頼らず自分で見極め評価する根気と勇気そして自分の価値感をしっかり持つことが重要だろうと思います。情報があふれる社会においてしっかりと考えることの大切さを改めて考えさせられる出来事でした。

パリのクリスマスマーケット

クリスマスマーケットは縮小され規模は小さくなっていましたが大盛況。

マーケットにある小さな遊園地では観覧車やメリーゴーランド、スケートリンクで楽しくはしゃぐ子供達の姿もあり賑やかで純粋に楽しい!美味しい食べ物屋台に素敵な雑貨店がたくさんあり何度来てもクリスマスマーケットは楽しめます。中でもクリスマスの飾りはさすが本場なだけあってどれも可愛くて全部欲しくなってしまいます。

しかし買い集めるにはキリがなく情報の渦と同じで、モノに溢れてしまえば何が大切だったのかわからなくなってしまうから、クリスマスのお買い物は私の中でひとつルールを決めていることがあります。それは毎年ひとつだけ新しいクリスマスの装飾品を迎え入れるということ。

その年のクリスマスの思い出をひとつに込める。

その時その年の思い出をひとつの装飾品に宿してクリスマスに飾っていくという恒例イベントで年に一度のこの買い物を楽しみにしています。これは時を重ねて年々増えていく思い出とオーナメントを眺め、年月の流れを振り返りながらクリスマスを楽しむという一生を通した長い計画。はじめて10年以上が経ちやっと我が家のクリスマスツリーも様になってきました。

パリのクリスマスマーケット

この長い計画は結果を追い求めるのではなく生きる過程を楽しみたいという考えを元にはじめたこと。

何事も宝石の原石と同じで小さな一歩の積み重ねがあって初めて輝くことができるのだろうと思います。最後の喜びのシーンだけを得ようとしてもそれは本当の歓喜ではないでしょう。積み重ねの努力や過程が喜びを大きくするのだからこうしてひとつずつ思い出のアイテムを足していくことで年々思いも大きくなり喜びも増しているように思います。

私の仕事であるジュエリー業界と言えば皆さん華やかな世界を想像するのかもしれませんが、原石は石の欠片に過ぎず最初から輝いているわけではありません。ブログでも制作過程を紹介していますが、途中の制作工程は泥臭い汚れた仕事がほとんどです。私はジュエリーのキラキラが好きでこの仕事をしているのではなく制作過程が楽しくてこの仕事をしています。仕事の9/10は見えない光に黙々と向き合う日々なので年に1個ずつコツコツとクリスマスの飾りを集めていくなんて気の長い計画を思いついたのかもしれません。

さあ、来年はどんな飾りをどこで買うことになるのだろう…そんなことを思えば見えない未来も楽しみになり日々のコツコツは苦ではなくなりますから。

パリのクリスマスのお土産

さて話しを戻して2018年の思い出に選んだクリスマスの装飾品のお話しを。パリのクリスマスマーケットで見つけたモノはクリスマスのテーブルを飾る、ロータリーキャンドルホルダー。

キャンドルに灯りを燈すと空気が温まりファンが回転する作りになっていて、ファンにはクリスマスの飾りの雪の結晶やトナカイ、ツリーなどがぶら下がっています。ろうそくの優しい灯りが飾りに反射してとっても綺麗なんです。

今年のクリスマスはパリなので来年のクリスマスにテーブルに飾るのを楽しみに持ち帰りたいと思います。

2018年は日仏親善友好160周年の記念に開催された「ジャポニズム2018」の展覧会へ作品を出展させていただき、12月にはパリのクリスマスマルシェでジュエリーの販売をさせていただく機会に恵まれました。また渡仏中はフランス各地へ出かけゆっくりフランス観光を楽しむ時間もとれ素敵なクリスマスの思い出をたくさん作ることができました。

来年も素敵なクリスマスを過ごせるよう日々の裏方仕事をコツコツがんばりたいと思います。

ブログをメールで購読

メールアドレスを登録するとブログ更新のお知らせがメールで届きます

1人の購読者に加わりましょう

フランス旅 blog