この地へ越して一年が過ぎた。
以前住んでいたマレーシアも海沿いの町だったし隣国だから気候はほとんど変わらないだろうと思っていたけど、マレーシアとタイは少しだけ気候が違う。
気候が違うことで木や花、植物に変化があっておもしろい。
いつも通るビーチ沿いの散歩道もこの一年で小さな変化がいくつもあった。
椰子の木にいつの間にか実？のようなものがなっていた。この実を見つけたのが9月で紅葉色なので私は勝手に秋の実りと称して南国の秋を楽しんでいる。椰子の木は2,000種以上あるらしく確かなことは知らないけれど想像は自由だ。
情報が溢れる時代、専門家じゃなくても調べればわかることは多々ある。
これが何で何なのか知ろうと思えば知ることもできるけど、それを知るよりも想像して楽しむことにした。
知ることが自分にとってよい影響に繋がる時もあれば悪い影響を及ぼすこともある。情報の渦が取り巻く社会は複雑だ。嘘もあるし誰に向かって誰が話すかで真実は歪められ、利己的な人の意図に巻き込まれて利用される。利用されるのもするのもゴメンだ。それに過程を知らずに答えだけを見聞きしても知ったかぶりのステレオタイプになるだけで、その答えは自分で辿りついた考えではない。
ビルと電線が絡まった街の中で花を見つけた。
どんな街にも花は咲いている。私はここで花を見つけたけど車や建物に興味を抱く人もいるだろう。同じ道に立って同じ町で暮らしていても焦点が違えば感じることや見えてくる世界は違う。何に焦点を合わせるかが人の個性で、人それぞれ違うからおもしろくそこから広がる世界は趣味やプロフェッショナルに繋がる。焦点はいずれ必然と偶然に繋がって人やモノ、仕事など様々な出会いの機会を与えてくれる。人の興味の焦点がその人の人生を作っているのだ。
あなたはどこに焦点を合わせて生きていますか？
あなたと私の焦点が重なる時、いつかどこかで私達の点が繋がる時がくるかもしれない。
頭の中で考えていることは知らぬ間に現実世界に繋がっている。
どこに目を向けるかで人生は変わるから、目にするもの耳にすること自分をどこに繋げるのか、私は焦点にこだわって生きたい。
自分の個性に正直に行動すること、一日一時を大切に生きれば自分の興味ある楽しい世界へ繋がっていけるのだから。
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